ギャップ彼女 1
「あ~ぁ。伊吹のせいで、リンに逃げられちゃった。せっかくお昼一緒に食べようと思ったのに」


『海斗こそ、いきなりリンに慣れ慣れしくすんなよ』


俺は、キッと海斗を睨みつけた。
今までシカトこいてたくせに!!



「俺、リン気に入っちゃったんだよね。話すとさ結構おもしろいし、それにあの笑顔にマジ惚れた。」




おいおい、マジかよ…


確かに、桜譁祭後の反響はすごかった。
海斗だけでなく、リンはクラス中の男達を虜にしてしまったんだ。




「しかも、さっきのリンの上目使いには本当、まいったよな?」

『あぁ』



確かに、あれやられたらイチコロだろ。
メガネなしのリンは、本当に最強なんだ。





でも、本人自覚なしだし。




はぁ…
ため息しかでねぇ。
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