ギャップ彼女 1
私が赤い顔のまま俯いていると、伊吹が慌てて口を開いた。
「な、何言ってんだ隼人!それよりリンの作った、このから揚げすげ~うまいな!!ってか、全部うまいぜ!!」
ニコニコ言う伊吹に救われた気がした。
そんな時、ピンポーンと呼び出し音が鳴る。
「俺行ってくる。」
そう言った伊吹は玄関に向かっていった。
「何で翔と蓮までくるんだよ」
伊吹の声が響いた。
それと同時に、ドカドカ中に入ってくる蓮
「隼人に呼ばれたんだよ…てか、なんでチビがここにいんだよ」
『明日テストだから、勉強会をしてたの』
何故か不機嫌な様子の蓮に説明すれば、チッと舌打ちが返ってきた。悠斗に引き続き、蓮までご機嫌斜めな様子。
その後ろを、微笑みながらこちらに向かってくる翔。
「食事中にごめんね?」
『いえ、良かったら一緒に食べよ?』
「ありがとう」
翔と蓮は、隼人に呼ばれたらしい。
すでに食堂でご飯中だったから、来るのに遅れたと聞いた。
伊吹の部屋に集合!!という内容らしい