ギャップ彼女 1
蓮は私の右隣に座り、翔は悠斗の左斜め前に座った。翔は隼人と向かい合わせの位置になる。少し狭いが仕方ない。



「これチビが作ったのか?」



目の前のお弁当を指差しながら、蓮が問いかけてきたのでコクリと頷いた。



『蓮と翔もどうぞ』と、お皿と箸を渡せば、2人とも卵焼きを一つ掴みパクリと食べた。




「意外とうめぇな。お前、料理できたんだな」

「本当、これおいしいよ。」



驚いた表情をする蓮と、微笑む翔。
そんな事言われると照れてしまうではないか…





とりあえず、あはは~と笑ってごまかした。



でも、良かった。



気づけば、蓮の不機嫌オーラも無くなっていたから。
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