ギャップ彼女 1
走っていくと、校門の前の壁にもたれかかった姿の奏が視界に入った。



私に気づいたのか、手を挙げている。
私は急いで、奏のもとへ行った。



『奏、お待たせ』

「ごめんな。急に会いたいなんて言って」

『ううん。』




眉を下げ、申し訳なさそうに言う奏に私は、首を横に振った。



奏に会いたいと言われた時、嬉しかったのは事実。もう、こうして2人きりで会う事なんてないと思っていたから…





……昔、好きだった幼なじみ。





「それより、ここじゃなんだから、どこか行こう」




コクリと頷き、近くの公園へ行った。
< 278 / 426 >

この作品をシェア

pagetop