ギャップ彼女 1
2人でベンチに座れば、奏は私の顔をジッと見て口を開いた


「リン、メガネなんだな。」

『あ~これ?ダテ眼鏡。変装道具』



フフッと笑い、私は眼鏡を外す。
眼鏡って邪魔なのよね。違和感があるし…。



「…え…何で、変装…?」


奏は、不思議そうな表情で首を傾げた。



私は、バイトの事や学校はバイト禁止な事を話した。 桜譁祭の時は、メガネ壊れちゃってたことも。まぁ、いじめに関しては言わなかったけども。



「そっか」



その後も色々話をした。 奏の学校の事も。私の学校の事も。奏はここから、2駅行った先の南高校だと言っていた。確かに通り道だ。



あいかわらず、サッカーをやっているという。 何だか、思ったよりも普通に話せて良かった。




何よりも、昔に戻ったみたいだ。




嬉しい…。
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