ギャップ彼女 1


「リン、あのさ、俺謝らなきゃと思ってた」

『……?』



急に真剣な顔になったと思ったら、こんな言葉をかけてきた。


何をだろう…?
分からない。



「俺さ…わけあって、リンを避けてた。理由は言えないが、避けた事でリンを一人に追い込んだ……俺のせいだ」



ごめんと言って頭を下げている




避けられてたのは知っていた。でも、それは朱里と付き合ってたからじゃないの…?



理由って…何?




でも、今普通に話せてるしもういっか…。
昔の事は思い出したくないし、考えたくもないのも事実



過去に囚われてばかりじゃダメなんだ。




微笑んで『もう、いいよ』と言った。
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