ギャップ彼女 1
「リン、どうした?」
「具合わりぃのか?」
休み時間になって伊吹と海斗が傍にやってきて声をかけてきた。
『昨日、全く寝てなくて…。』
「何で寝てないんだ!?何かあったのか?」
『…………何もないよ…』
なぜか焦っている様子の伊吹に答えれば、何その間は〜って頬をぷくっと膨らませてしまった
相談しないから怒ってるのかな…?
でもさ、何があったなんて言えないよ。
悠斗にキスされたなんて。
い、言えるわけない!?
それよりも、何だか寝不足で頭痛くなってきたかも…。
『伊吹、海斗ごめん、頭痛いから保健室行ってくる』
フラフラと立ち上がり、教室を後にした。
「37.6度ね。熱はそんなに高くないけど、頭痛がひどかったら、今日はもう帰っていいわよ」
保健の先生に言われ私は早退する事に。
自転車で帰れなさそうなので、その日は電車で帰った。