ギャップ彼女 1
* * *


次の日



昨日たくさん寝たおかげで、今日はすっきり目が覚めた。
悩みまくった結果、キスの事は忘れようという結論になったのだ。



グダグダ考えたって仕方がない。
悠斗の気まぐれだったんだと思う事にした。



今日は電車なので、いつもより30分早く家を出る。


すると駅まで向かう途中、奏と会った。
奏が、家からでてきたところにバッタリ会ったのだ。



「リン、おはよう!!」

『奏、おはよう。朝会うの初めてだね』



家は近いが、普段自転車の私はこの道を通らないからだ。



「また、リンに会えて嬉しい」



微笑んで、サラリとそんな事を言う。
奏って昔、こんな事言わなかったよね…




何て返事していいか分からなかったので、アハハ~と笑って誤魔化した。



電車の待ち時間も、色々くだらない事を話していた。
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