ギャップ彼女 1


「リ、リン!?」



自分の机で、明日の事を考えていると海斗がドタドタやってきた。



『あ、海斗。おはよ~』

「おはよ~!ってリン!!お前やっぱすげぇな!!」

『ん?』



ヒラヒラと手を振り挨拶をすれば、驚いた表情で見てくる海斗。何がすごいのだろうか?
話の内容がよく分からなくて、首を傾げた。




「リン見てねぇのか?テストの結果」

『まだ見てない。人多いから、後で見ようと思って』

「リン、全教科満点で1位だったよ!!」

『…え!?』



嘘!?
マジで?何か嬉しい…。



「リン、どういう頭してんだよ~」



海斗は、私の頭をワシャワシャと撫でてくる。
もぉ。そんなにやったら、ボサボサになちゃうじゃん…


髪が乱れてしまったので、手櫛で整え縛り直した。



でも、私は海斗のが心配だ。
教えた責任あるし…。




『海斗はどうだった?』

「昨日テスト帰ってきて、見事全教科平均点以上だ!!」



海斗は、やったぜ~と喜んでいる。
満足そうに笑っている海斗を見て『良かった』と、ホッと胸をなでおろした。
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