ギャップ彼女 1
唇に柔らかいものが触れた
…え…
これって…
思わず目を開けると、目の前に奏の顔が!?
「も~らい」
『…っ!?』
満足そうな笑みをうかべた奏に、私は目を見開き固まる事しかできない。
今……ま、まさか…
キ、キス…だよね?
え~~~~~~~~っ!?
奏にキスされてしまった。
こんな不意打ち…びっくりして言葉も出ない。
しかも、ここボーリング場で人いっぱいいるんだけど…。
横目で周りを見ると、足を止めてこちらを見ている人がチラホラ…。あれは、確実に見てたよね?
そこのお兄さん!ニヤニヤしすぎだから!?
「ママー。今、チューしてたよ?」
「シッ。ほら行くわよ」
そんな会話も聞こえ、あまりの恥ずかしさに俯いた。
もぉ。奏まで何なんだ!