ギャップ彼女 1



唇に柔らかいものが触れた



…え…




これって…
思わず目を開けると、目の前に奏の顔が!?



「も~らい」

『…っ!?』



満足そうな笑みをうかべた奏に、私は目を見開き固まる事しかできない。



今……ま、まさか…



キ、キス…だよね?




え~~~~~~~~っ!?



奏にキスされてしまった。



こんな不意打ち…びっくりして言葉も出ない。
しかも、ここボーリング場で人いっぱいいるんだけど…。



横目で周りを見ると、足を止めてこちらを見ている人がチラホラ…。あれは、確実に見てたよね?




そこのお兄さん!ニヤニヤしすぎだから!?




「ママー。今、チューしてたよ?」

「シッ。ほら行くわよ」




そんな会話も聞こえ、あまりの恥ずかしさに俯いた。



もぉ。奏まで何なんだ!
< 302 / 426 >

この作品をシェア

pagetop