ギャップ彼女 1
「イヤか?」
こちらをジッと見つめてくる彼。
吸い込まれそうな、この漆黒の綺麗な瞳を見ていると、やっぱり不思議な感覚に陥るわけで。
…なんだろう。
懐かしいような、胸が温かくなるようなこの感覚は…
でも、私なんかで本当にいいのだろうか?
まぁ断ったところでバイトの事はバレてるんだし、今さら転校なんてそれも厄介だ。
生徒会を引き受ければ、バイトの事はだまっててくれるという事だよね?
よしっ。決めた!?
『私、やりますね。生徒会』
不安が隠しきれないが、引き受けるしかないんだ。