ギャップ彼女 1
声がした方に視線を向ければ、ポケットに片手をつっこんでダルそうにしている蓮の姿で。



『蓮じゃん。どうしたの?』



私たちは外のテーブルで食べていたので、道路からは丸見えだ。蓮は一度奏を見てから、視線を私に戻して口を開いた。




「お前こそ、何してるんだよ」



蓮から黒いオーラが見えるのは気のせいだろうか?



『何って…パフェ…食べてる…?』

「リン違うだろ~デートだろ?」

「は?お前がデート?こいつ彼氏なのか?」



奏を睨みつけながら私の隣の椅子にドカッと座った蓮。奏もまた蓮を睨みつけている。



『奏は幼馴染だよ…って何で隣に座るのさ』



蓮の行動は、全くもって意味不明だ。もしかして……











私のチョコパフェ狙っているのか!?



「狙ってねぇよ」

『…え…』



心の声が、また聞こえてしまったのか…?
いや、声にでてたのか?




「いや、お前の考えそうな事くらい分かるから」

『……っ!?』



か、会話なりたってるよ!?
それは、それで凄いよ!







それにしてもかなり不機嫌な様子の蓮。
どうしたのだろうか?
< 310 / 426 >

この作品をシェア

pagetop