ギャップ彼女 1
~隼人 side~




俺は偶然、彼女を見つけた。
しかも、なぜか蓮と桜譁祭で見たあの男と一緒で。



確か蓮は、本屋に行くと行って出たはず。




蓮とあの男は睨みあっていて、リンちゃんはオロオロして困っていた。





リンちゃんがこの男とデートをしていて、たまたま通りかかった蓮が邪魔をしたというストーリーだとすぐに理解した。




それにしてもリンちゃんとこの男は仲がいいのか?休日にこうして2人きりで会っているし…




この時胸がズキンと痛んだ気がしたが、きっと気のせいだろう。




…でも2人きりになんて、させねぇぜ?



とりあえず睨み合っているこいつら何とかしねぇと。リンちゃんの横に座った俺は口をひらいた。






『君、確か桜譁祭であったよね?』

「あぁ」

「隼人は覚えてたんだ?幼馴染の奏だよ」



リンちゃんは、微笑んでこいつの名前を口にした。忘れるわけないじゃん。リンちゃんがこいつらと会ってからおかしくなったんだし。



「あ、お母さんだ。」


そんな時、リンちゃんはポケットから震える携帯を取り出し、携帯画面を見ていた。




「ちょっと電話してくるね?」



リンちゃんは電話をする為、席をはずした。
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