ギャップ彼女 1
「失礼ですが、リンとのデート邪魔しないでくれますか?」
リンちゃんが席をはずした後、奏は俺を睨みつけてきた。俺まで加わった事に、相当腹がたっているようだ。
「リンは、デートのつもりはなさそうだったぜ?」
「はぁ?」
嘲笑う蓮をキッと睨む奏。
リンが困る姿が安易に想像できてしまう。
癪だが、早々に立ち去るべきだよな。
『じゃぁ、これだけ聞かせて?そしたら、こいつ連れて帰るからさ。』
「分かった」
「チッ」
俺の言葉に舌打ちしたのは蓮。
余程リンちゃんとこの男を2人きりにさせたくないらしく、ソッポを向いてしまった。