ギャップ彼女 1


『あれ?蓮と隼人帰るの?』



電話を終え席に戻ると、席を立ちあがっていた蓮と隼人。



「そろそろな。それにデートの邪魔しちゃ、悪いしな」



奏に視線を向け、不敵な笑みを浮かべる隼人。蓮は不機嫌な様子で、道路の方に視線を向けている。


『そっか、じゃぁまた月曜日にね』

「またね、リンちゃん」



柔らかく微笑んだ隼人は一度背を向けたが「あ、言い忘れてた」と振り返り言葉を続けた。



「夏休みにさ、生徒会の親睦会もかねて旅行に行こうって話があるんだよね。もちろん泊りがけ。ちなみにこの旅行は強制参加だよ」


『そうなんだ』

「あぁ。リンちゃんとの旅行楽しみだな」

「じゃ今度こそ、またね、リンちゃん」

『うん、またね』






旅行か…。
夏休みは、何にも予定がなかったから嬉しいかも…
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