ギャップ彼女 1
『…美味しい』
初めてちゃんと味わったがとても美味しくて、笑みが零れた。
「でしょ?」
『うん』
やっぱり、このカフェはレベルが高い。
「ねぇ、あの人カッコいいよね?」
パスタをクルクルしながら口を開いた愛莉。
愛梨の視線の先には和樹さんがいる。
『うん』
和樹さんは確かにカッコいい。爽やか好青年という感じだ。
「ここの従業員レベル高すぎるよね?」
『そう…だね』
ストローでレモンティーを飲みながらチラチラと周りを見る愛莉。
確かに皆カッコいいし、可愛い子だらけだ。
まぁ、私を除いては。
「そうそう、プールいつにする?海斗たちに聞いたら、私達に合わせるってさ」
『そっか』
2人で決めた日は8月10日になった。その後も愛莉と色々な事を話した。あんなに心配していたのがウソのよう。
愛莉は何でもハッキリ言うので気が楽だ。
まぁ、たまに毒舌はいるけど…。
女の子の友達を作るのはまだ怖い。
怖くて堪らない。
はっきりいって関わりたくないとも思う。
でも…