ギャップ彼女 1
しかしあろうことか、ここの海の家はかき氷が置いてないらしい…。30m先の海の家にかき氷があると聞いたので、そこまで行くことにした。




「ねぇ」




海の家を出てすぐに、ポンと肩に手をおかれた




…誰?



振り向いた先には、同い年くらいの男の子2人組がいて…




「かき氷買いに行くんだよね?」



と聞かれたのでコクリと頷いた。
でもこの人、何で知っているんだろう?
超能力者とか?



「じゃぁ、俺達も一緒に行ってもいい?おごるよ?」



笑顔で、そんな事を言ってきたのだが、見ず知らずの人に奢ってもらうのは、さすがに気がひける。



『いえ…。自分で買いますので結構です。』

「いいから、いいから~」



はっきり断ったのに、手を引き連れて行こうとしてきた。






この人達、奢るの好きなのだろうか…?
何で見ず知らずの人が、私なんかに奢りたがるのか意味不明だ…。




「おい」

「てめぇら何してんだ」




半ば強引に、手を引かれ連れて行かれそうになった時、怒り口調の声が聞こえた
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