ギャップ彼女 1
私は、今抱きしめられている。
目の前には上半身裸の蓮の胸板で…



ドキドキと心臓が加速していく。




この状況は何?








「チッ。彼氏つきか。行こうぜ」




どうやら、あの男の子達は去って行ったらしい



『…あ、あの……蓮…?』



今だ離そうとしない蓮を呼んでみる。すると、




「悪かったな」



そう言ってすぐに離してくれた。





『…いや…別に…。』




赤い顔のまま俯いている私には、蓮の顔が赤くなっている事に私は気づかない。



恥ずかしすぎて顔が上げられない…。



『……かき氷……買ってくる』

「ほら行くぞ」





私がそう呟けば、蓮は私の手をとり歩き出した。
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