ギャップ彼女 1
みんなの所へ戻ってくるときには、すでに半分食べてしまっていた。
席に戻れば、



「リン、無事に買えたんだね?」



と微笑む翔で。



ん?無事?
もしかして…1人で買いに行けないと思われてたの!?



んなバカな…



『翔…私もう高校生だよ…1人で買いに行けるよ…。』

「さっきみたいなナンパ男には捕まらなかった?」

『うん』



ナンパはされてないから、自信たっぷりと頷いた。しかし…




ベチン



「嘘こけ。されていただろ…。」




蓮が私の後頭部を軽く叩いてきた。





意味分からないです…。
だってナンパされた記憶ないよ?



『されてないもん。それに、ナンパって私みたいな地味女に普通しないでしょ…声かけてきたのは、罰ゲームかなんかだったんじゃない?』



だって、罰ゲームだったら辻褄が合う。
じゃなきゃ、普通見ず知らずの人に奢らないでしょ?





「「「「「はぁ…」」」」」

『……?』



またもや皆に、盛大なため息をつかれた。




…なぜに?
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