ギャップ彼女 1


この日、隼人と隼人の従兄である崎川昴の店に行った。




オープンして約1年。
口コミが広がり今じゃ人気店だ。メイド服には興味はねぇが、ここのパンケーキには興味がある。



「あぁ いらっしゃい」

「ちわ~」

『…どうも』




軽く昴さんと挨拶し席につく。
そしてふと、周りを見渡した



……は?




俺は驚愕した。ある人物から目が離せない。


髪の色も違うし、メガネもしていないがあれは、あいつだ。屋上で、何回もメガネをとってる姿を見ている。ただし、寝顔だかな。



絶対にそうだ…と思う。
でも、雰囲気が学校と全然違う。



…違うか?



以前何回か、学校内で見かけた時のあいつは常に無表情だった。何事も冷め切ったあの目。



あいつの笑顔が、昔のある人物と重なる
……似てる?


んな、まさかな…。





頭から離れない。
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