ギャップ彼女 1
温泉から出ると、朝食が運ばれてきていた。
朝食も豪華で驚いてしまう。
みんなは、すでに座っていたので私も定位置に座った。



美味しい朝食を堪能し、チェックアウトする。帰りの車も、行きと同じリムジンだ。運転手はもちろん桜木さん。




『桜木さん、お願いします』



今度は、声の大きさに十分注意した。
同じ過ちは繰り返さないわ。




ちなみに席は、行きと同じ座り順。



「リン、楽しかったなっ?」

『うん』



キラキラ笑顔を向けてくれた伊吹にキュンとした。本当、伊吹の笑顔って可愛いよね。




親睦旅行は、とても楽しかった。
ドキドキする事も多かったけど、みんなとの旅行は良い思い出になったと思う。



笑顔で返した私の頭をポンポンと撫でたのは悠斗。



「また、来年みんなで来ような」

『うん!』




その言葉がとても嬉しかった。来年は、悠斗達だって私だって生徒会にはいない。悠斗達は3年で、生徒会に関わらないのが普通だ。




「あぁ」

「もちろん!」

「それいいねー」

「いいぜ」




翔、伊吹、隼人、蓮も笑って応えた。



だからたとえ接点が無くなっても、一緒に居られると思うと嬉しかったんだ。






……仲間…






私の大切な友達。
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