ギャップ彼女 1
すると今度は、みんなが私に注目してきた。これって、次は私の番っていう事だよね?



『……花菜月 凛15歳です…。ふつつかものですがよろしくお願いします。』



緊張しながらも、何とか自己紹介をした。
こういうのは慣れていない。



それよりも、ふと気になったことがある。生徒会長に聞きたい事があったので、神崎先輩の方へ顔を向けた




『あの~神崎先輩…。』



私が名前を呼べば、グッと眉間に皺が寄った神崎先輩。
急に不機嫌になってしまった彼を見て不安になり視線を外した。





もしかして、名前で呼んじゃいけなかったんだろうか?やっぱ会長って呼んだ方が…



『・・・。』

「・・・。」



怒っていそうなので言葉が続かない。
どうしたらいいの…?




「…ゆうとだ。俺の事も、ゆうとと呼べ。」




困っていると、そんな声が聞こえたので視線を悠斗に戻した。





少し呆れ顔をしている悠斗に、私は『はい』と頷き返した




生徒会長まで、呼び捨てでいいのだろうか?
嬉しいやら恥ずかしいやらでいっぱいだ。
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