ギャップ彼女 1
私は、イライラを抑え平静を装い口を開いた。


『それよりも、秘密ってなんですか?何を知ってるの?』

「は~?そんなもん知らないよ」



……は?


ミホに、尋ねたのだが、眉根を寄せ何だよこいつ?みたいな目で見られたのだ。


じゃぁ、わざわざこんな所にこなくてよかったのね。とんだ無駄な時間だわ。



でも、秘密がバレてなくて良かった。




『それなら、私はこれで…』



クルリとミホ達に背を向け立ち去ろうとした。でも…



「話終わってないんだよ!!」

『…った!』





ミホの低い声とともに、背中をドンと突き飛ばされてしまったんだ。






コンクリートに思いっきりすべりこみ、膝と腕がすりむけてしまう。
腕の方は、そんなにひどく擦らなくて大丈夫みたいだったが、膝からは血が滲み出していた。





不意打ちは卑怯だ…







……痛い
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