片思い
「澪〜!」
廊下側から私を呼ぶ声がする。
「どした〜?」
声の主は田島茜(たしま あかね)だ。
高校入って初めて出来た友達。
茜は長いストレートの髪の毛を指にくるくる巻き付けながら歩み寄って来た。
「あのね、現国の教科書忘れてしまって、3-Cの友達のところに借りに行きたいんやけど・・・」
「ついて来てくれん?でしょ?」
椅子から立ち上がり茜に問う。
「うん♪ええのん?」
「なんで?」
茜が私と真哉を交互に見て、こう言った。
「澪、彼氏君と楽しそうに話してたから・・・★」
「「えええ!!!!?」」
真哉と声が重なる。
「彼氏ちゃうし!」
なぜか関西弁。
実は言葉とは裏腹に内心カップルと間違えられた事が凄く嬉しかった。
「あれ違うの?それにしては仲良いね〜」
「ははは〜!俺彼女いるし★」
ピクッ
《オレカノジョイルシ》
今までの舞い上がった気持ちが一気に冷める。
「嘘!?誰なんっ?」
茜が聞いてしまった!
どうか、柚紀那じゃありませんように。
もう別れてますように。
廊下側から私を呼ぶ声がする。
「どした〜?」
声の主は田島茜(たしま あかね)だ。
高校入って初めて出来た友達。
茜は長いストレートの髪の毛を指にくるくる巻き付けながら歩み寄って来た。
「あのね、現国の教科書忘れてしまって、3-Cの友達のところに借りに行きたいんやけど・・・」
「ついて来てくれん?でしょ?」
椅子から立ち上がり茜に問う。
「うん♪ええのん?」
「なんで?」
茜が私と真哉を交互に見て、こう言った。
「澪、彼氏君と楽しそうに話してたから・・・★」
「「えええ!!!!?」」
真哉と声が重なる。
「彼氏ちゃうし!」
なぜか関西弁。
実は言葉とは裏腹に内心カップルと間違えられた事が凄く嬉しかった。
「あれ違うの?それにしては仲良いね〜」
「ははは〜!俺彼女いるし★」
ピクッ
《オレカノジョイルシ》
今までの舞い上がった気持ちが一気に冷める。
「嘘!?誰なんっ?」
茜が聞いてしまった!
どうか、柚紀那じゃありませんように。
もう別れてますように。