王子様に恋愛中(仮)
「あたしは…椎名 つぐみ。1ーAよ」
1ーAということは、私はBだから隣のクラスか…
「椎名さん、楓先輩のこと好きなの?」
私の質問に少し驚いた表情を見せた椎名さんは、フッと息を着くと
「それは…あたしはもう諦めてるから」
「え…」
「あなた…楓がどうして彼女を作らないのか知ってる?考えたこと、ある?」
どくん、どくん…
どういうことなの?
「あなた、楓のファンに気をつけなさいよ。悪いけど、あたしは忠告しに来ただけなんだからね。
あなたが傷ついたら…きっと楓はまた傷つくことになる。
もし、楓に対して中途半端なことしたら…あたしはあなたを許さないわ」
そう言い残して、椎名さんは去ってしまった…