王子様に恋愛中(仮)


俺はその場から去った。

酒井の奴…具合悪いんじゃなかったのかよ。



この…胸を刺す痛みはなんだ?



俺は、蛍のことが好きなのか?


どうやって家に帰ってきたかもわからないくらい、俺は動揺していた。


「楓ー、おかえり」

「あ、楓だ。おかえりー」


そう言う母さんと姉ちゃんの声も聞こえないくらい、激しく動揺していたんだ…
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