王子様に恋愛中(仮)
第二章 * 恋に試練はつきものです

楓の過去と二人の気持ち.



しばらく電車に揺られた後に楓先輩に促されて降りた場所は、目の前に海が美しく広がっていた…


「わ…あ!キレイですね」

はしゃぎ気味の私を横目に少し微笑んだ楓先輩は、

「そこの浜辺で少し話そう」

と言った。


ドキン…ドキン…

先輩と一緒にいられる嬉しさと、これから聞く話への不安を胸に抱えて、私は先輩の後に続いた。



駅から5分ほど歩いたところに浜辺はあった。

もう10月になるからか、人は私たち以外に見当たらなかった…

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