王子様に恋愛中(仮)
「!?あなたたち…」
ドアを開けて入ってきたのは…
椎名さんだった。
「チッ」
舌打ちをすると、三人組は資料室から慌てて出て行った。
た、助かった…
今さらながらカラダが震え出す。
「水瀬さん、大丈夫…?」
椎名さんが優しく私を抱きしめてくれた。
「し…なさん…あり…ありがと。こわかっ…た」
「何かされたの!?」
「お腹…殴られちゃって…いてて」
女の子に殴られたとは思えないほど強い痛みが続いていた。
「保健室行きましょ。担任の先生には言っておいてあげるから」
「ありがと…」
「あの子たち、楓のファンね?楓には私が…水瀬さん!?」
私は意識を失っていた。