王子様に恋愛中(仮)
目が覚めるとそこは、真っ白な天井が広がっていた。
私…
ああ、楓先輩のファンの子に殴られたんだっけ。
お腹のあたりがズキズキ痛む。
「…!蛍!」
少し横に視線をずらすと、楓先輩が泣きそうな顔で私を見ていた。
「先輩…ここは…?」
「病院だよ。
よかった…つぐみから聞いたよ。ごめん、俺のせいで」
先輩が私を抱きしめてくれた。
そうだ、椎名さんが助けてくれて私安心して意識を失ってしまったんだ…