王子様に恋愛中(仮)



…なんて考えていたら、

「お姉ちゃん!大丈夫!?」

血相を変えたももが病室に入ってきた。

「もも…!心配かけてごめんね。大丈夫」

ももは私が元気なのを確認すると、ベッドの横に立っていた楓先輩に

「姉がご迷惑おかけしました。ありがとうございました」

と頭を下げた。

「君が…妹さんか。お姉さんのこと守れなくてごめん」

「えっ!もしかして、お姉ちゃんの彼氏!?」

ももが目をまんまるくして聞いてくる。

「え、あー…うん。尾崎楓先輩」

「このイケメンが!?てか身長おっきい!お姉ちゃんの倍くらい?」

「失礼ね!倍は言い過ぎよ」

なんてやり合ってると、

「ぶっ…あっはっはっ」

楓先輩が突然爆笑し始めた。

「せ、先輩…?」

「あー、ごめん。仲いーんだなって思ってさ」

「…だって、お姉ちゃん」

「仲は…いいかも。でも、ももの方がお姉ちゃんっぽい」

「「それはたしかに」」

なっ…!

二人してハモることないじゃん!!

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