王子様に恋愛中(仮)
楓先輩の教室に行くと、今日は休みだと言われてしまった。
一番に会いたかったな…
電話をかけても出ないし、メールの返信もない。
どうしたんだろう?
そんなことを考えながら自分の教室に行こうとすると、向こうから椎名さんが歩いてきた。
「あ、水瀬さん…退院おめでと」
「椎名さん!本当にありがとう…ごめんね、迷惑かけて」
「いいのよ。それより…楓のことなんだけど」
どくん…
嫌な予感に心臓がドキドキいってる…
「楓先輩…のこと…?」
私がそう言うと、椎名さんは目を丸くして、
「知らないの?…ちょっと授業サボれる?」
「うん…」
「屋上いきましょ」
私は椎名さんについて屋上へと向かった。