王子様に恋愛中(仮)


パチパチパチ…

「尾崎先輩かっこいい!」

「本物の王子様みたい!」

どこからともなくわき出た拍手と声援。

「げっ…忘れてた。ここ教室じゃん」

「あはは、でも嬉しかった…です。楓先輩、私のために何日も学校休んでくれて…ごめんなさい」

「そんなんじゃねーよ。
何があっても、俺がお前を守るから。

じゃ、また放課後部活見に来いよ」

「はい!ありがとうございます!」

照れ臭そうに背を向ける楓先輩にお礼を言って、席に戻った。
すると遥がすぐに来て、

「蛍ってば愛されてるね。いーなあ」

と微笑んだ。

愛されてる!?のかな…

でも、私のためにあんなに必死になってくれた先輩を見て、私は先輩を好きな気持ちがどんどん大きくなっていくのがわかった。


身長は小さいけど、楓先輩を大好きって気持ちは世界一おっきいんだ。


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