王子様に恋愛中(仮)


二人きりになると、流星がピタッと止まって真面目な顔で私を見た。

「りゅう…せい?」

「蛍…尾崎先輩のこと、好きか?」

「も、もちろん。楓先輩のボールを打つ姿を見るとね、世界が変わった気がするの。私には届かない高い高い世界…」

何もかもが違う。

だから、やめられないんだ…


「そっか。辛いことあったらさ、言えよ」

なんか、流星が変だ…!

って思ったけど、いざ優しくされたら

「ありがと」

って言うしかなかった。


鈍感な私は、何もわかっていなかったんだ…
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