王子様に恋愛中(仮)
第三章 * 王子様にライバル出現!?



私に嫌がらせをしてきた三人組は、楓先輩の言葉がこたえたのか、しばらくしたら退学してしまった。

ようやく私たちにも平穏な日々が戻ってきて、今はクリスマスをどう過ごすか決めるために私の家に楓先輩がやってきています。


「なー、蛍。ご両親とかいつもいないのか?」

「お父さんは出張で、お母さんはそれについてっちゃってるんです…ももは、今日は部活かも」

「へー、ももちゃん部活何やってんの?」

「ボランティア部です。昔から介護士になりたちって言ってて…ももは優しい子なんです」

「優しいとこは、ねーちゃん似だな?」

「えっ…」

何か言う暇もなく、楓先輩に唇を奪われていた。

いつも急なんだから…!

…嬉しいけどね。

「蛍、赤くなってる」

「なっ…それは先輩が…」

「なー、その先輩ってのやめろって。あと敬語も」

「え…でも、先輩は先輩だし…」

「それ以前に恋人だけど。じゃー、先輩っていったらもう返事しない」

ぷいっとそっぽを向かれてしまう。

先輩と話できないなんて…死んじゃうよ!!!!

「か…か…か…ぇでくん…」

「ぷっ。声ちっちぇー。でもま、合格」

なんとか合格もらえました…ははは。

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