王子様に恋愛中(仮)


次の日のお昼休み、私は楓先輩を見つけに校内を走った。

ドンッ

「うひゃっ!」

「…っ!」

体に衝撃が走って、私はすっ飛んでしまった。

「いてて…」

「おい、チビ!大丈夫か?」

この声…

「楓先輩!!!」

「お前、元気だなあ…」

呆れたように私を見る楓先輩。

「えへへ…ごめんなさい。あ、楓せんぱ…きゃっ」

私はなんと、楓先輩にお姫様抱っこをされていた!

何この状況!?

周りにいた女子からキャーキャーという声が上がる。

「先輩…!?」

「足、思いっきり擦りむいてるからな。保健室行くぞ」

え!?

えええええええええ!?

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