おまえのために・・・(短編)

「どうしたの? 顔色が悪いよ。

今日、帰った方がいいんじゃない?」




心配そうなおまえの顔。


それすらも、もうろくに眼に入らない。




限界だ。




自分を押さえられない。


もう、押さえられない。





おまえを殺りたい。





この手をおまえの血で染め上げたい。





今まで、殺ってきた多くの女のように、おまえを殺したい。



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