おまえのために・・・(短編)
「ただし、わたしが生きている限りは、だけどね」
少女は、ふふっと青年を見下したような眼で見た。
「チッ」
悔しそうに舌打ちした青年を見て、少女は心底楽しげに微笑んだ。
「そうそう」
少女は肩にかけたバッグに手を入れると名刺大の小さな紙を取り出した。
「はい。どうぞ」
■なんでも屋 AZ 割引券■
どんなご要望にもお応えします。
秘密厳守、迅速確実。
またのご利用をお待ちしております。