Unchanging Love
優ちゃんが担任ってことなんてみんな知ってるのに。


くるみって噂好きなのに、たまにどこか抜けてるのよね。


そう思いながら、先ほど貰ってきた入室許可証を優ちゃんに渡して席に着いた。


“優ちゃん”は中等部2・3年の時の担任の先生。


結構口は悪いけどほんとは優しい、みんなに好かれるタイプの先生。


とりあえず優ちゃんが担任でよかった。


「あぁ、そうだ!お前らが入室許可証貰って来てる間に、委員長2名決めちゃったから。男子は堂本で女子はゆきな、お前な。」


ガタッ


「はぁ?ちょっと待って!何であたしなの?」


思わず席を立って言ってしまった。


「ん?別にいいだろ?中等部の時も3年間委員長してたんだし。今年もやりゃぁいいじゃん!」


うぅ・・・それはそうだけど・・・、やっぱり前言撤回!


優ちゃん、あなたは鬼です!


勝手に決めちゃうとかありえない。


え!?待って!


堂本って誰?


そんな人このクラスにいたっけ?


「じゃぁ、SHRはこれで終了!1時間目は引き続きLHRだから。残りの委員会役員を決める。休み時間中に委員会何するか考えとけ!」


そう言って優ちゃんは教室から出て行った。








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