Unchanging Love
「待って!さっき、桜井さんは何言おうとしてたの?」


堂本くんが真剣な目をして聞く。


今しかない。


そう思った。


私の性格上きっとこのチャンスを逃がしてしまったら、もう謝ることはないだろう。


だから今謝ろうと思った。


「さっきね、あたしとくるみが話してたの聞いたでしょ?」


あぁ、と堂本くんは軽く返事をし、私の目を見た。


「あの・・・さっきはひどいこと言ってごめんなさい!心にも思ってなかったんだけど、でもとっさに言っちゃって・・・ほんとにごめんなさい!」


私は俯いて謝った。


反省の色を敢えて彼に見せたかったわけではない。


単に彼の顔を見るのが怖かった。


「いいよ、そんな事気にしないで。」


俺も気にしないから、と彼は付け足した。


私は俯いていた自分の顔を上げ、彼の顔を見た。


そして彼は悪戯っぽく笑いながらこう言ったのである。


「今度この町案内してよ!」


私もつられて笑顔で返事をした。


「うん!」


許してくれたのかな?


そう取ってもいいよね?










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