千日紅~永遠のキズナ~
「去年は、、、来れなくて、ごめんなさい」


あたしは蓮から、目を反らす。


あんなの蓮じゃない、、、。


「ううん。こうやって、珠愛ちゃんが来てくれただけで充分」


スミレさんだって、大切な弟を亡くして辛いのにあたしのことを気にしてくれる。


「最近、また学校に通うようになったんです」

「そう。ごめんね、珠愛ちゃん。あのバカのせいで辛い想いさせて」


誰も、、、


、、、悪い訳じゃない。


だからこそ、行き場のないこの気持ちをぶつけられなくて辛い。


スミレさんとこうやって2人で話すのは始めてだ。


いつも、葵くんや、、、


、、、蓮がいたから、、、

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