千日紅~永遠のキズナ~
そんな朝日の行動に、ハルが顔を顰める。


「いってぇな」

「ハルにそんな顔に合わないよ」


ハルはバカみたいに明るいのが取り得じゃん。


「珠愛の奴、体にも痣があった。前からあんなことされてたんじゃ」

「なんで、俺らに言わねぇかな」


雅樹までそんなことを言う。


「言えるわけないじゃん」


言えるわけない、だって現にみんながそんな顔してるじゃん。


「何でだよ!!」


雅樹も悔しいんだろう、珠愛のことが守れなくて。


あたしだって、その気持ちは一緒だよ。


でも、あたし達だってみんなのことを仲間だと思ってる。


だから、仲間のそんな顔なんて見たくないんだ。

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