トレモロホリディ
奇妙だけどキラキラしていて楽しくて
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なんだろう?
さっきからやけに深い呼吸が聞こえるんだけど。
瞼をゆっくり開け、ムクッと身体を起こした。
「あ、目が覚めた?」
「ミナト君」
「ごめんね。うるさかったかな?」
「ううん、大丈夫。
っていうか何してるの?」
「筋トレだよ」
「筋トレ?」
ミナト君は床のわずかなスペースに立って、両手にダンベルを握っていた。
「夜の仕事してると、身体がなまりがちだからね。
一日に一回はこうやって運動しないとねー」
なるほど。
やっぱりカッコイイ人は陰で努力をしているんだね。
「私ね、大学のテニスサークルを引退してからは、特に何も運動ってしてないんだ。
だから最近、ちょっと太り気味」
「えー、ミナちゃん全然太ってないじゃん」
「またまた~。そんなお世辞言ってー」
「お世辞じゃないよー」
そう言ってミナト君は、今度は床で腕立て伏せを始めた。
「俺が思うにね、日本人の若い女の子って細過ぎると思うんだ。
ウチのお店に来る女の子達もそう。
みんな細いのがいいと思ってるんだ」
腕立て伏せをしながらよく話せるなと感心しつつ、私はミナト君の言葉に耳を傾けていた。
「女の子は男も当然それがいいんだろうって思ってるかもしれないけど、みんながみんな細い女の子が好きなワケじゃないよ」
「え、そうなの?」
「そうだよー」
ミナト君ははぁーと言いながら、床に腰を下ろした。
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なんだろう?
さっきからやけに深い呼吸が聞こえるんだけど。
瞼をゆっくり開け、ムクッと身体を起こした。
「あ、目が覚めた?」
「ミナト君」
「ごめんね。うるさかったかな?」
「ううん、大丈夫。
っていうか何してるの?」
「筋トレだよ」
「筋トレ?」
ミナト君は床のわずかなスペースに立って、両手にダンベルを握っていた。
「夜の仕事してると、身体がなまりがちだからね。
一日に一回はこうやって運動しないとねー」
なるほど。
やっぱりカッコイイ人は陰で努力をしているんだね。
「私ね、大学のテニスサークルを引退してからは、特に何も運動ってしてないんだ。
だから最近、ちょっと太り気味」
「えー、ミナちゃん全然太ってないじゃん」
「またまた~。そんなお世辞言ってー」
「お世辞じゃないよー」
そう言ってミナト君は、今度は床で腕立て伏せを始めた。
「俺が思うにね、日本人の若い女の子って細過ぎると思うんだ。
ウチのお店に来る女の子達もそう。
みんな細いのがいいと思ってるんだ」
腕立て伏せをしながらよく話せるなと感心しつつ、私はミナト君の言葉に耳を傾けていた。
「女の子は男も当然それがいいんだろうって思ってるかもしれないけど、みんながみんな細い女の子が好きなワケじゃないよ」
「え、そうなの?」
「そうだよー」
ミナト君ははぁーと言いながら、床に腰を下ろした。