トレモロホリディ
「え…?」


壮真君の突然の言葉に、フリーズしてしまう。


す、好き…?


好きって…。


「それって、異性としてってことですか?」


「あぁ~?

そんなの当たり前じゃん」


眉を寄せて、少し苦笑いの壮真君。


「いや、あの…。

好きは好きですけど。

異性として好きかと言われると…」


うーんと首を傾げていると、壮真君は少し口を尖らせた。


「ふぅん。

じゃあ、友達って感じ?」


「えぇ。まぁ…」


友達。


う~む…。


そう言われると、それも少し違和感があるのよね。


男友達は大勢いるけど、一緒に寝るような友達はいないもの。

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