トレモロホリディ
ま、まぁ…。


そもそも私のような冴えない女が、あんな美男子とご縁があること自体、奇跡みたいなものなんだし。


一緒にいたいって言ってもらえただけでも、ありがたい話なんだけど…。


でも…。


近い将来、湊君に可愛い彼女が出来たら。


じゃあねーって言って、あっという間にあの部屋を追い出されるのかな…。


その時私は、彼女でも何でもないのだから、あっさり出て行かないといけないんだろうな。


なんかそれって…。


悲し過ぎる…。


あ、そう言えば。


壮真君が言っていた、美菜ちゃんなら湊を救えるって言葉。


あれって何だったんだろう?


あまりに衝撃的過ぎて、聞くのをすっかり忘れてた…。

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