トレモロホリディ
カランとドアが開く音がして、私は「いらっしゃいませ」と元気に挨拶をした。
既に昇った朝日が差し込むドアに立っているのは、背の高い二人の男性。
逆光のせいで顔はハッキリ見えないけれど、一人は少し短めの赤い髪で、細身の黒いジャケットがとても良く似合っている。
もう一人は真っ白い襟付きのシャツをさらりと着こなしていて、キラキラした髪がやけに印象的だ。
その二人は慣れた様子で店内に入り、カウンター席に腰掛けた。
「いらっしゃーい」
厨房から穂波さんが顔を出す。
「はよー、穂波さん」
「二人とも、今日から注文は新しいアルバイトの子にしてね」
穂波さんの言葉に、二人が一斉に私の方を振り返った。
既に昇った朝日が差し込むドアに立っているのは、背の高い二人の男性。
逆光のせいで顔はハッキリ見えないけれど、一人は少し短めの赤い髪で、細身の黒いジャケットがとても良く似合っている。
もう一人は真っ白い襟付きのシャツをさらりと着こなしていて、キラキラした髪がやけに印象的だ。
その二人は慣れた様子で店内に入り、カウンター席に腰掛けた。
「いらっしゃーい」
厨房から穂波さんが顔を出す。
「はよー、穂波さん」
「二人とも、今日から注文は新しいアルバイトの子にしてね」
穂波さんの言葉に、二人が一斉に私の方を振り返った。