トレモロホリディ
頬を包み込んでいた大きな手が、


今度は私の耳や首に指先で触れる。


湊君の反対側の手は、


いつの間にか私の背中に回っていて、


そっと抱き寄せられていた。


どうしよう。


身体が熱い…。


どうしようもなく熱い…。


好きな人と交わすキスって。


こんなに胸を熱くするものなんだ…。


湊君…。


いいの?


こんなことされたら


好きって思いが溢れて、


もう止められなくなっちゃうよ?
< 257 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop