トレモロホリディ
美菜ちゃんの瞳が、キラキラと揺れている。


あまりに綺麗で


また泣きたくなった。


「もう…手遅れなのかな。


美菜ちゃん


壮真君と一緒に暮らすの…?」


壮真君に電話していたもんね。


きっと


その話だったんだと思うし…。


ズバリなのだろうか。


美菜ちゃんは


何も言ってくれない。


やっぱり


もう遅かったんだ…。


ガクッと肩の力が抜ける。


はぁと長い息を吐いた後、ぎゅっと目を閉じた。


自業自得、だよね…。


俺が…


俺が全部悪いんだ。


もっと


もっと早く気付いていれば…!



ひどく後悔が襲っていたその時。


俺の右足に、何やら変な感触がザワッと走った。



え…?



今の何…?

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