トレモロホリディ
新たな扉
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多くのスーツを着たサラリーマンやOLさん達に混ざって、私もヒールを鳴らしながら、競うように必死に歩いている。
私の職場は、日本経済の中心とも言うべき東京のオフィス街の中にあって。
ここに来ると、身の引き締まる思いがする。
ビルに到着し、エレベーターを待っていると。
「澤井さん」
誰かに声をかけられた。
「おはようございます、社長」
「おはよう」
私を呼んだのは、ツヤツヤの黒髪が美しい久遠社長だった。
エレベーターが開き、ぞろぞろと大勢の人が入っていくなか、
私も久遠社長と共にエレベーターに乗り込んだ。
上質なスーツに身を包んだ久遠社長が、スッと腕を伸ばして最上階のボタンを押す。
その姿をチラチラと見るOLさん達を何人も目撃してしまった。
そう。
久遠社長はただ立っているだけでもオーラがすごくて。
顔も超がつくほどのイケメンなので、ものすごく目立ってしまうのだ。
何度かエレベーターが停まり、少しずつ人が減っていく。
私と社長は最上階なので、最後は二人きりになった。
外の景色が見えるエレベーターの窓際に、社長がもたれかかる。
やっと広くなった空間に、ホッとリラックスされているようだ。
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多くのスーツを着たサラリーマンやOLさん達に混ざって、私もヒールを鳴らしながら、競うように必死に歩いている。
私の職場は、日本経済の中心とも言うべき東京のオフィス街の中にあって。
ここに来ると、身の引き締まる思いがする。
ビルに到着し、エレベーターを待っていると。
「澤井さん」
誰かに声をかけられた。
「おはようございます、社長」
「おはよう」
私を呼んだのは、ツヤツヤの黒髪が美しい久遠社長だった。
エレベーターが開き、ぞろぞろと大勢の人が入っていくなか、
私も久遠社長と共にエレベーターに乗り込んだ。
上質なスーツに身を包んだ久遠社長が、スッと腕を伸ばして最上階のボタンを押す。
その姿をチラチラと見るOLさん達を何人も目撃してしまった。
そう。
久遠社長はただ立っているだけでもオーラがすごくて。
顔も超がつくほどのイケメンなので、ものすごく目立ってしまうのだ。
何度かエレベーターが停まり、少しずつ人が減っていく。
私と社長は最上階なので、最後は二人きりになった。
外の景色が見えるエレベーターの窓際に、社長がもたれかかる。
やっと広くなった空間に、ホッとリラックスされているようだ。