トレモロホリディ
美男子とお出かけって、ちょっと気が引けませんか?
そして迎えた水曜日。


バイトが終わると、私は一旦部屋に帰ってシャワーを浴びていた。


沢山汗をかいていたし、顔もギラギラだったからだ。


ミナト君はそのまま行こうって言ってたけど、Tシャツにパンツスタイルの仕事着のままで、ミナト君と一緒にバスに乗りたくないもんね。


準備が出来次第、彼の部屋のインターホンを鳴らすことになっている。


髪を整え歯を磨き、メイクもいつもより少し丁寧にする。


服はカジュアルなワンピースを着て、足元はハイカットのスニーカーを履いた。


ワンピースってコーディネートをそんなに考えなくていいから、私の定番スタイルだったりする。


「よし」


もう一度鏡で自分の姿をチェックすると、カゴバッグを手にして部屋を出た。
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