トレモロホリディ
「いや、僕ね。
昔から、絵画を観るのが好きなんだ。
美術館にもよく足を運ぶし。
ここのオフィスもそうだけど、店舗に飾る絵も、デザイナー任せにしないで全部自分で選んでるんだ」
あぁ、そう言えば。
社長室の壁には、お洒落な現代アートの絵画が飾られているよね。
オフィスのあちこちに沢山絵画が飾ってあって、お洒落な会社だなあってずっと思っていたけど。
久遠社長のセレクトだったんだ…。
「この絵、すごく良いと思う。
彼ってこのサイズばっかり描いてる?
大きいのは描いてない?」
「えっとそうですね。
スケッチブックに描いてますね」
「ん?ってことはA3サイズか。
まぁそれも悪くないか。
もっと大きいのがあるといいけど…」
何やらブツブツと独り言をおっしゃっている久遠社長。
「ねぇ、澤井さんの彼って仕事は何をしているの?」
「仕事ですか?
バーの店員ですけど」
「ほう。
バーで仕事をしているんだ。
じゃあ、昼間は少し時間があったりするのかな?」
「えっと、はい。
そうですね。
わりと朝早く仕事が終わりますし、昼くらいまでは起きてますよ」
「ちょっと、お願いがあるんだけどね」
「はい。なんでしょうか」
「一度、その彼に会わせてもらえないかな?」
「へ?」
な、なな何ですと~~~???
昔から、絵画を観るのが好きなんだ。
美術館にもよく足を運ぶし。
ここのオフィスもそうだけど、店舗に飾る絵も、デザイナー任せにしないで全部自分で選んでるんだ」
あぁ、そう言えば。
社長室の壁には、お洒落な現代アートの絵画が飾られているよね。
オフィスのあちこちに沢山絵画が飾ってあって、お洒落な会社だなあってずっと思っていたけど。
久遠社長のセレクトだったんだ…。
「この絵、すごく良いと思う。
彼ってこのサイズばっかり描いてる?
大きいのは描いてない?」
「えっとそうですね。
スケッチブックに描いてますね」
「ん?ってことはA3サイズか。
まぁそれも悪くないか。
もっと大きいのがあるといいけど…」
何やらブツブツと独り言をおっしゃっている久遠社長。
「ねぇ、澤井さんの彼って仕事は何をしているの?」
「仕事ですか?
バーの店員ですけど」
「ほう。
バーで仕事をしているんだ。
じゃあ、昼間は少し時間があったりするのかな?」
「えっと、はい。
そうですね。
わりと朝早く仕事が終わりますし、昼くらいまでは起きてますよ」
「ちょっと、お願いがあるんだけどね」
「はい。なんでしょうか」
「一度、その彼に会わせてもらえないかな?」
「へ?」
な、なな何ですと~~~???